今日7月22日は、各報道機関でも大々的に報道されているように日本では46年ぶりに皆既日食が観測できる日でした。皆既日食はインドから中国、鹿児島県・トカラ列島周辺でしか観測できませんが、大規模な(太陽の大部分が月に隠れる)部分日食であれば本土でも観測できました。
時々皆既日食と部分日食を混同している方がおられますが太陽が部分的にだけ隠れているのは部分日食で皆既日食ではありません。なので、「2009年7月22日の大阪での皆既日食」などの表記は誤りです。(いくつかみつけたので…)
ということで、撮影の障害になるものがないような場所に出かけて部分日食を撮影してみました。
撮影方法は以前の記事の「日食撮影機材の準備」をご覧ください。
国立天文台の暦計算室が公開している「日食各地予報」を利用して大阪の日食の経過を計算してみると以下のようになりました。
これによると、欠け始めは9時46分58秒で、食の最大は11時5分28秒です。大阪では最大82.2%欠けた太陽が見ることができたそうです。
それでは撮影した写真の一部を時刻と欠けた割合とともに並べてみます。
ほとんど見ることができませんでしたが、運良く食の始めと食の最大だけは見ることができたので満足です。
ちなみに次の記事「部分日食と日食予報との比較」でシミュレーション結果との比較をしています。
9時51分(5.2%)
曇っていたが、運良く雲の薄い所が太陽の場所までやってきた。観測開始後初めて見られた太陽。
9時58分(14.2%)
雲が厚くなってきてほとんどわからない状態に。かろうじで欠けていることがわかる。
これ以降太陽は雲の向こう側…
11時2分(81.7%)
次に太陽が出た来たのが最も食の最大に近い11時2分。雲のせいでぼやけて見えるが三日月状になっているのがはっきりとわかる。このあとすぐに隠れる。
11時11分(81.1%)
次に見えたのがこのとき。このあとはしばらく見えたり隠れたり。
11時12分(80.7%)
雲の加減で太陽が煙を噴きながら落ちてくるように見える。曇りでも面白い写真が撮れたしいいかな…
11時16分(78.4%)
11時21分(74.6%)
11時26分(71.0%)
これが最後に観測できた太陽。これ以降分厚い雲がやってきて見られなくなる。
部分日食@京都
とりあえず、雲の薄いところから幾分見えたので、既に最大食を過ぎていましたが証拠写真程度に撮影(ピントが甘すぎ・・・)。雲が適当に減光してくれましたおかげです。空には全…
結構きれいに見えてますね。悪石島に行った人なんかは大変な目に遭ってましたからね。