愛知県豊山町でのF2戦闘機墜落事故(原因判明)

2007年10月31日の午前9時12分頃に起きたF2戦闘機墜落事故について。
この航空自衛隊の戦闘機は三菱重工業が定期点検をするために預かっていたそうだ。
タッチアンドゴーの試験をするために愛知県豊山町の県営名古屋空港からの離陸の際、浮上できず(瞬間浮いたが)炎上したという事故だった。幸い乗組員の命に別状はなかった。

このニュースを映像でみたとき私は離陸可能な速度に達する前に操縦桿を引いてしまったのかと思った。以下は素人的な考えであることを承知の上で読んでいただきたい。

本当に浮いた瞬間までは普通だったのだが、失速が原因でその姿勢のまま落ちてきたという感じだったのだ。しかし、パイロットによると操縦ミスはしていないということだった。その原因がずっと気になっていたのだが本日やっと発表された。

このニュースには本当にいろいろと驚かされた。まずこの戦闘機は1機120億円もするそうだ。(追記:ジャンボジェット機で150億程度らしい)
そして、防衛省の事故調によると、上下の傾きを検知するジャイロセンサーと左右の回転を検知するジャイロセンサーが逆に接続されていたというなんとも予想外な原因だった。つまりパイロットの証言通り操縦ミスではなかった。情報源について

この原因で不思議に思ったのだがなぜ設計するときに接続ミスが無いようにコネクタの形状を変えたりしていなかったのだろうか。実際に飛行させる前に機体を傾けてセンサーの試験をしなかったのか。というより実際に傾けずにどうやって検査をしたのだろうか。今後配線ミスの原因を調査するようなので原因が分かることを期待している。

それともう一つ、事故には関係ないのだが三菱の社員に戦闘機が操縦できるパイロットが(もちろん自衛隊のOBではあるが)おられるということだ。日本のロケットには大きく三菱のマークが書いてあるし発射の判断もすべて三菱重工が行うそうなのだ。
H2Aロケット三菱拡大
あらためて三菱の大きさには驚いた。
ちなみにどうでもいいがこの戦闘機に搭載されている航空機用エンジン「F110-GE-129」は例の最近守屋さんで有名な山田洋行が納品したそうだ。(Wikipedia:山田洋行)

戦闘機つながりだが、8月にグアム島付近の上空でシドニー発成田行のJAL772便に米軍の訓練中の戦闘機が接近したという問題があったそうだ。それについて米国は本日東京の米国大使館で謝罪した。
米国が非を認めるということは珍しいそうだ。

One Comment

  1. 県営名古屋空港での戦闘機F2B離陸失敗

    2007/10/31、愛知県豊山町の県営名古屋空港で、航空自衛隊の支援戦闘機F2Bが、離陸で浮上した直後に滑走路に叩きつけられて炎上するという事故がありました。この記事を書くにあた…

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